こんにちは、アラサーパパのユタカです。
先日、北海道の70代男性がウイルスを持ったマダニに噛まれて「ダニ媒介脳炎」を発症し、亡くなってしまったというニュースを目にしました。
近年ではマダニに噛まれて死亡するというケースが増えており、小さな子供を持つ僕は大きな恐怖を感じています。
今回は、マダニが出やすい場所や噛まれた時の症状、ウイルスの潜伏期間について紹介します。
目次
マダニの特徴
(引用元:flickr by John Tann)
「ダニ」と聞いて想像するのは、「家の中のカーペットや布団に潜むとても小さな生物」ではないでしょうか?
僕もそう思ってました。
・・・が、この「マダニ」は僕たちが想像するものとは全く別の生物なんです。
ここでマダニとイエダニの違いを見てみましょう。
・大きさ
マダニ:3mm(吸血後は10mmに膨れ上がる)
イエダニ:0.5~1mm
・生息場所
マダニ:森林や草むらなどの屋外
イエダニ:室内
・噛まれたら?
マダニ:痛みやかゆみを感じず気付かない
イエダニ:かゆみを感じる
ここでの注目ポイントは、
「噛まれても気付かない」ということ。
人間に気付かれないため、マダニは吸血するときに麻酔成分を含んだ唾液も出すので、痛みやかゆみを感じにくいんです。
気付かないうちにマダニに噛まれている可能性があるかも!?と考えるとめちゃくちゃ怖いですよね。
マダニが出やすい3つの場所
「じゃあマダニはどこにいるの?」となりますよね。
結論から言うと・・・日本全国、どこでも生息しています。主に4~11月にかけて目撃されているので、今の時期は特に注意が必要ですね。
そして湿気が多く草が生えている場所に注意!
ここで特にマダニが出やすい3つの場所を紹介します。
1.山岳地帯などの森林
山登りやバーベキューなど、山や森林で遊ぶ場面が増えるこの季節。
草むらの中でマダニが待ち構えている可能性があります。
マダニはハーラー器官と呼ばれる感覚器で人間や動物から発する体温や二酸化炭素を感知することができるので、人が近づいてくるのを見計らって飛びついてきます。
暑い季節のバーベキューはついついサンダルやハーフパンツになりがちですが、できるだけ丈の長いパンツを履くなどして対策しましょう。
またこまめな虫よけスプレーも効果的です。
2.河川敷
犬の散歩などでよく利用される河川敷。
マダニは人間だけでなく、もちろん動物にも寄生します。
噛まれても気付きにくい上、吸血が完了するまで1週間以上くっついた状態になるので、犬の散歩などで草むらに入った時は帰宅後に体をチェックしてあげましょう。
3.公園や庭の草むら
子供と遊ぶ公園でも十分な注意が必要です。
好奇心旺盛な子供は草むらにも入りまくり、色んなものに触れますよね。公園に遊びに行く場合、子供の服装は裾の長いパンツや靴下を履かせてあげてください。
また小さい子供の頭に付くこともあるので注意!なので熱中症対策もかねて帽子は必ずかぶるようにしてくださいね。
子供向けの虫よけスプレーもあるので、積極的に使っていきましょう。
そしてマダニの対策は早期発見が基本!
帰宅後はシャワーで体を洗う時にマダニがくっついていないかをよーく見てみることが大切です。
マダニに噛まれたら?
気を付けていてもマダニに噛まれてしまった場合はどうするか・・・対策も紹介します。
何よりも優先してほしいのが、
急いで皮膚科に行って治療を受けるということ。
マダニに噛まれて一番怖いのは、ダニ媒介性脳炎やライム病などのウイルス感染症にかかってしまうことです。
早期発見・早期治療がカギとなるので、一刻も早く治療を受けましょう。
マダニの取り外し方
噛まれているのを発見したらすぐ皮膚科に行って取り外してもらうのが一番。
でも、血を吸って膨れ上がったマダニを見たらパニックで無理やり取り外したくなりますよね。そんな時でも無理に引っ張るのはとても危険!
マダニは顔を皮膚に突っ込んで吸血します。
結構奥まで入っているので、無理やり引っ張ると頭が引きちぎれて皮膚の中に残ってしまうんです。
マダニの取り外し方はこちらの動画をご覧ください。
アース・バイオケミカルが出している、ペット用ですが人間にも使えるマダニ取りピンセットを常備しておくこともおすすめ。
皮膚科が閉まっているときなどはこれを使って皮膚からはがしましょう。
ダニ媒介脳炎ウイルスの潜伏期間と症状
最近のニュースで男性が死亡する原因となった「ダニ媒介脳炎」。
このウイルスの潜伏期間は1~2週間です。
発症した場合、インフルエンザのような発熱・頭痛・筋肉痛が1週間ほど続いた後、痙攣や眩暈などの神経系症状を発症します。
死亡率は1~5%とのことですが、実際に人が亡くなっている以上は一刻も早い治療が必要ですね。
・日本紅斑熱
→潜伏期間:2~8日
→症状:発熱や発疹、差し口が赤くなるのが特徴
・ライム病
→潜伏期間:5~14日
→症状:発熱や関節痛、顔面麻痺などの神経症状
・重症熱性血小板減少症候群
→潜伏期間:6~14日
→症状:発熱や嘔吐、筋肉痛、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状
※有効な薬剤やワクチンは存在しないので早期発見が重要。
(参考:国立感染症研究所)
さいごに
以上がマダニが出やすい場所や噛まれた時の症状、ウイルスの潜伏期間についての紹介でした。
これからますます外で遊ぶことが増えると思います。
マダニに噛まれても気付きにくいのが本当に心配・・・出かけた後は自分だけでなく子供やペットの体も入念にチェックしましょう!
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