もうすぐ紅葉の季節ですね。今年はそこへ行くか決めていますか?
中国地方には、関東や関西に負けないくらい美しい紅葉を楽しめる名所がたくさんあるんですよ。その中から定番の紅葉の名所10か所を紹介していきます。
目次
1.広島県・帝釈峡
・見ごろの時期:10月下旬~11月上旬
・場所:広島県庄原市東城町、神石高原町
・アクセス:
<電車の場合>
JR東城駅から三坂駐車場まで車で約15分、そこから徒歩5分
<車の場合>
中国自動車道東城ICから三坂駐車場まで約10分、そこから徒歩5分
帝釈峡は、広島県庄原市と神石高原町にまたがる全長18kmの峡谷で、国の名勝に指定されています。
1番の見どころは帝釈川の流れと紅葉の景色。穏やかな流れと荒々しい流れで違った景色を楽しむことができ、赤や橙・黄に染まった紅葉と帝釈川の景色はまるで絵画のよう。真っ赤な神龍橋と紅葉のコラボレーションも見どころのひとつ。
帝釈川の下流にある神龍湖では、周囲約24kmの神龍湖を遊覧船で巡ることができます。湖上から眺める紅葉は徒歩で見るよりも迫力があり、より間近に鮮やかに染まる山々を感じることができます。
今年は11月4日(日)午前10時~午後3時に「帝釈もみじまつり」が開催されます。よさこいや演奏、地元の農産物の販売、抽選会など催し盛りだくさんなので、子どもから大人まで楽しめますよ。
2.広島県・宮島
・見ごろの時期:11月上旬~11月中旬
・場所:広島県廿日市市宮島町
・アクセス:
<電車の場合>
JR宮島口駅から徒歩5分または広島電鉄宮島線広電宮島口駅から徒歩1分
宮島口桟橋から船で約10分「宮島桟橋」下船後、徒歩20分
<車の場合>
広島岩国道路廿日市ICまたは大野ICから国道2号経由約10分で宮島口桟橋
→そこから船で約10分「宮島桟橋」下船後、徒歩20分
宮島桟橋から20分程歩いた場所にある紅葉谷公園が宮島1番の見どころ。
約700本のモミジのうち、イロハモミジが約560本と最も多く、次にオオモミジが約100本、その他にもウリハダカエデやヤマモミジなどが約40本あります。赤や橙・黄に染まったモミジが絶景で、のんびり散策を楽しむことができます。
宮島ロープウェーから見下ろす紅葉もおすすめ。紅葉谷駅から榧谷駅までは少人数乗りゴンドラで約10分、中間駅の榧谷駅から展望台のある獅子岩駅までは大きなゴンドラで約5分。瀬戸内海の絶景や原始林の眺めを楽しみながら約15分の空中散歩を満喫できます。
ロープウェーでなく登山で山頂へ行くこともできます。昔のままの自然が残る宮島を歩いて登れば、より紅葉を満喫できますよ。
宮島には日帰り温泉があるので、散策の後はゆっくりお風呂に浸かって疲れを癒しましょう。
3.広島県・佛通寺
・見ごろの時期:11月上旬~11月中旬
・場所:広島県三原市高坂町許山22
・アクセス:
<電車の場合>
JR三原駅から佛通寺行きバスに乗り約40分、終点下車
JR本郷駅から佛通寺行きバスに乗り約30分、終点下車
<車の場合>
山陽自動車道三原久井ICから約15分、本郷ICから約40分
佛通寺は、日本屈指の禅道場として知られている臨済宗の大本山。
参道に立ち並ぶモミジが赤いトンネルを作り出していて、見上げると真っ赤に染まったモミジが視界に広がってとってもきれいで、写真撮影にもぴったり。
境内の歴史ある建築物や仏通寺川、橋と紅葉が調和した景色も風情があって美しいんですよ。広々とした境内には、紅葉以外にも多宝塔や地蔵堂、イヌマキなど見どころいっぱいなので、ゆっくり散策を楽しんでくださいね。
毎年11月1日~30日にはライトアップも行われます。参道の紅葉だけでなく橋もライトアップされ、幻想的な雰囲気に。昼間の鮮やかな紅葉とは違った景色を楽しむことができますよ。
紅葉期間中の土日祝に期間限定で「もみじcafé」がオープンします。佛通寺の和尚さんたちが、修行中に着ていた雲水衣をまとって参拝客をおもてなししてくれます。
4.岡山県・奥津渓
・見ごろの時期:11月上旬~11月中旬
・場所:岡山県苫田郡鏡野町奥津川西
・アクセス:
<電車の場合>
JR津山駅から奥津温泉または石越行き中鉄バスに乗り約50分→小畑下車徒歩10分
<車の場合>
中国自動車道院庄ICから約25分
奥津渓は、奥津温泉から下流3kmにわたって広がる国指定名勝地。
奥津渓の見どころは、東洋一といわれている臼渕の甌穴群をはじめとした「奥津渓八景」。天狗岩の奇岩、女窟の断崖、琴淵臼淵の甌穴群、鮎返しの滝、笠ヶ滝、般若寺の太子岩、石割桜といった八景と紅葉を同時に眺めることができるのが魅力。
大釣橋から下流に向かって続く約700mの遊歩道は人気の紅葉スポット。赤いモミジが特に美しく、紅葉が終わりを迎える頃には遊歩道を真っ赤なモミジが覆ってレッドカーペットのよう。
2018年10月27日(土)~11月11日(日)には、奥津もみじ祭りを開催。初日のオープニングイベントでは、鏡野町奥津地域のグルメや特産品の販売、ステージイベントなど、子どもから大人まで楽しめる催しが行われます。
もみじ祭り期間中は、午後5時~午後9時までライトアップを開催!ライトアップされた木々は幻想的で、アートのような雰囲気。日中とは違った紅葉の姿を楽しみながら散策できますよ。
5.岡山県・津山城
・見ごろの時期:11月中旬~11月下旬
・場所:岡山県津山市山下135
・アクセス:
<電車の場合>
JR津山駅から徒歩15分
<車の場合>
中国自動車道院庄ICまたは津山ICから約15分
森蘭丸の弟、森忠政が築城した津山城の城跡公園は、西日本有数の桜の名所として知られています。
日本100名城に認定されている津山城は、本能寺の変で討死した森蘭丸の弟・森忠政が、鶴山に築いた平山城。明治の廃城令によって建造物は取り壊されましたが、地上から45mに及ぶ見事な石垣は残っています。
築城400年の記念事業として天守の南東側の備中櫓が復元され、平成17年春から一般公開されました。そんな天守閣・石垣と紅葉はとても見ごたえがあります。
紅葉の終わりの時期は、足元に落ち葉が広がってじゅうたんのよう。イチョウの黄色とモミジの赤が天守閣を包み込むように紅葉しているので、のんびりお散歩をしながら紅葉を楽しめますよ。
見ごろの時期には津山お城まつり(もみじまつり)が開催され、イベント日には子どもから大人まで楽しめる催しが盛りだくさん。約300本のモミジがライトアップされるほか、番傘と竹あかりもライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれます。
6.鳥取県・三徳山
・見ごろの時期:10月中旬~11月中旬
・場所:鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
・アクセス:
<電車の場合>
JR倉吉駅から吉原または三徳山行きバスに乗り約38分
<車の場合>
中国自動車道院庄ICから約70分
米子自動車道湯原ICから約60分
三徳山は、平安時代から山岳仏教の霊場として信仰され続け、天台宗の古刹である三佛寺を擁するスポット。投入堂にたどり着くまでに文殊堂、地蔵堂、納経堂などの国重要文化財が点在し、山全体が史跡名勝指定されているんですよ。
また、森林文化協会の全国森林浴百選にも指定されています。紅葉が見ごろを迎える11月上旬になると、木々が赤や橙、黄に染まってグラデーションのように広がっていて絶景。高台にある地蔵堂の外側が縁側のようになっているので、大パノラマで紅葉を楽しむことができるのが魅力。
登山コースは往復約1時間30分~2時間と短いですが、クサリ坂などキツイ場所も多々あるので、無理は禁物。
2018年は10月28日(日) には毎年恒例の行事である「三徳山炎の祭典」が行われ、「ほら貝の音とともに山伏行者達が護摩木を火の中に入れると願いが叶う」と伝えられている「採燈護摩法要」や火の上を素足で歩いて渡る「火渡り神事」が行われます。
7.鳥取県・大山
・見ごろの時期:10月下旬~11月上旬
・場所:鳥取県西伯郡大山町大山
・アクセス:
<電車の場合>
JR米子駅からバスに乗り約50分
<車の場合>
米子自動車道米子ICから約20分
山陰自動車道大山ICから約15分
大山は、「東の富士山、西の大山」と謳っているほど自然豊かで観光に人気のスポット。
大山の紅葉の1番の見どころは、西日本随一の規模といわれているブナ樹林。常緑樹と黄色・褐色したブナがじゅうたんのように広がっていて絶景で、密生しているので見ごたえたっぷり。
ドライブにおすすめなのが「大山環状道路」。道路の両側に並んだ木々がトンネルのように紅葉していてとってもきれい。
また大山環状道路では、2018年10月27日に「大山紅葉満喫ウオーク」が開催されます。半日限定で歩行者天国になるので、大山環状道路の紅葉をより間近で楽しむことができますよ。
豪円山スキー場ゲレンデから登山道を15分ほど歩いた場所にある「豪円山のろし台」も見どころのひとつ。大山の参道からは外れた場所にあるので、隠れた紅葉の名所です。
毎年、紅葉の見ごろの時期には、「大山秋色週間」でライトアップなどが行われます。期間中は、日没~午後8時まで絵灯ろうの献灯、金・土・祝日は山門のライトアップが行われ、幻想的な雰囲気に包まれます。
8.島根県・松江城
・見ごろの時期:11月上旬~11月下旬
・場所:島根県松江市殿町1-5
・アクセス:
<電車の場合>
JR山陰本線松江駅からバス(レイクライン)に乗り、国宝松江城(大手前)停留所下車
<車の場合>
山陰自動車道松江西ICから約13分
松江市のシンボルである松江城は、国宝の天守閣と国の史跡である城郭を有しているスポット。
松江城周辺は城山公園として整備されていて、紅葉狩りを楽しむのに最適。園内には、たくさんのモミジが植えられているもみじ谷や、「椿まつり」が開催される椿谷などがあり、のんびりお散歩を楽しむことができます。天守の黒にモミジの赤がとっても映えます。
松江城の紅葉を楽しむなら「堀川めぐり」がおすすめ。国宝松江城を囲む堀は、一部築城(1611年)と同時に造られたもので、現在もそのままの姿を残しています。松江城のように城と堀が当時のまま現存する城下町は全国でも珍しいんです。このお堀を小舟で巡る「堀川めぐり」で、懐かしさを感じる松江城下と紅葉を満喫してくださいね。
午後6時~午後10時まで、天守閣と馬溜り石垣などのライトアップを行っています。ライトに照らされた天守と石垣、紅葉が厳かな雰囲気を醸し出しています。「紅葉のライトアップ」は特に行われていないのですが、天守と石垣のライトアップは見ごたえたっぷり。
散策のあとは、松江城周辺のおいしいお蕎麦屋さんでのランチがおすすめです。
9.島根県・由志園
・見ごろの時期:11月中旬~12月上旬
・場所:島根県松江市八束町波入1260-2
・アクセス:
<電車の場合>
JR松江駅から直行バスで約25分→由志園下車徒歩1分
JR境港駅から直行バスで約15分→由志園下車徒歩1分
<車の場合>
山陰自動車道西尾ICから約12分
由志園は、牡丹をはじめとした四季折々の花を楽しめるスポットで、広さ4万平方メートル以上を誇る山陰最大級の池泉回遊式日本庭園。県木である黒松と池泉、築山で形づくられています。
秋になると300本以上のイロハモミジやドウダンツツジなどが赤や橙、黄色に染まり、松江の紅葉の名所らしい絶景を見ることができますよ。
毎年恒例の紅葉のライトアップは、2018年11月15日~12月3日に開催。水面に映った鏡紅葉が絶景。紅葉のライトアップとともに秋冬に和のイルミネーション「黄金の島ジパングV」も開催されます。「七色に光り輝く庭園 -カラフルGARDEN-」がテーマにしたイルミネーションも同時に楽しむことができてお得な気分♪
散策の後は、園内のお食事処や喫茶でひとやすみしてみてはいかがでしょうか。
10.山口県・長府庭園
・見ごろの時期:11月中旬~12月上旬
・場所:山口県下関市長府黒門東町8-11
・アクセス:
<電車の場合>
JR下関駅からバスで約20分、市立美術館前下車すぐ
<車の場合>
中国自動車道下関ICから約20分
長府庭園は、池を中心に書院・茶室・小滝があり、四季折々の景色を楽しめる約3万平方メートルの廻遊式日本庭園。
園内には、池を中心に約150本のモミジが山へ向かって色づき、趣のある景色を見ることができます。見ごろの時期には、紅葉のライトアップとともにキャンドル約5000個を長府の町並みに設置。紅葉と長府の町並みがライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
美しい紅葉と土塀の町並みを見ながら、夜の長府も楽しんでみてくださいね。ライトアップ以外に各種飲食コーナー、くじ、音楽イベントなども開催。
一の蔵1階の商い処には、喫茶スペースや売店などがあるので、散策の休憩やお土産の購入もおすすめ。長府庭園周辺には功山寺や覚苑寺などの紅葉の名所もあるので、巡ってみてはいかがでしょうか。
さいごに
2018年中国地方の紅葉の名所10選を紹介しました。
山や城、庭園など、どこも紅葉を満喫するのにぴったりのスポットでしたね。観光もいっしょに楽しめるスポットばかりなので、秋のお出かけにいかがでしょうか。
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